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キタネコss -夢は夢のまま-その三 [キタネコss]

ということで、これで完結です^^

 

拍手お返事は一番下にあります。 

ではどうぞ^^

『夢は夢のまま』その三 

 

 

ゲゲゲの森は暗闇に包まれていた。
そんな中を鬼太郎とネコ娘は妖気を探りながら進む。
明かりはないが二人が闇に足を捕られることはなかった。
むしろ鬼太郎にとっては妖気を探るのに集中できる環境だ。
「・・・いないな・・・・。
それにしても、夢魔はなぜネコ娘の夢に現れたんだろう・・・・。」
落ち着きを取り戻した鬼太郎は、ふとそんなことを口にした。
「そういえばそうよね・・・。」
鬼太郎に言われて初めて不思議に思ったネコ娘も首を傾げた。
「ネコ娘、最近何か変わったことはなかったかい?」
「変わったこと・・・・、う~ん、特には・・・。」
「そう・・・。父さん、夢魔はどこかに封印されてたんですか?」
まったく覚えがなさそうなネコ娘はう~んと考え込んでいる。
ここは生き字引の父を頼るしかない。
「そうじゃ。封印の祠はこの森にあるはずじゃが・・・。」
「じゃあとりあえずそこへ行ってみましょう。」
こうして鬼太郎とネコ娘は父の案内で祠へと向かうことにした。


しばらく森を歩いていると、
「ほれ、あそこじゃよ。」
目玉おやじが指差す方向に小さな石の祠が見えた。
「これは・・・・。」
近くまで来てみると、祠は倒れていた。
「一体誰が封印を解いたんでしょうか・・・。」
「うむ、もしかすると小さな祠に気づかず、張り巡らせてある縄に足でも引っ掛けたのかもしれん。」
目玉おやじの推測を聞いて、ビクッと肩を震わせたのはネコ娘だった。
「ネコ娘、どうかしたのかい?」
「・・・・・・あ・・・あの・・・・、
あたし、朝バイトに行く途中何かに足を捕られたんだけど・・・・。」
「・・・・・もしかして・・・。」
「うん、・・・あたしが封印を解いちゃったかも・・・・。」
3人の間に生温い風が通り抜けた。
「・・・・うっ・・・。」
自分が封印を解いてしまったかもしれない事実に、
申し訳なくて涙が滲む。
「まっ・・・まぁ、悪気があったわけじゃないんだし・・・。
ねぇ、父さん?」
ネコ娘の姿を見て鬼太郎が必死にフォローする。
「そうじゃよ、ネコ娘。誰にでも間違いはあるもんじゃ。」
目玉おやじもそう言って優しく慰める。
「うっ・・・ごめんなさい・・・・。」
「だっ、大丈夫だよ、ネコ娘!また必ず封印できるさ!」
「うん・・・、あたし、できるだけ協力するから・・・。
だから鬼太郎、お願いっ!」
暗闇でも顔が見えるほど目が慣れた鬼太郎を、
ネコ娘は潤んだ瞳で見つめた。
するとネコ娘の頬を、その大きな瞳から溢れ出した涙が伝う。
それを見た鬼太郎の腕が無意識に動き、ネコ娘の涙を拭った。
「にゃっ・・・・。」
鬼太郎の行動にびっくりしたネコ娘が小さく声をあげた。
その声で鬼太郎も我に返る。
「あ・・・いや・・・その・・・。」
「オホン。二人とも、仲がいいのは構わんが、ひとまず夢魔を倒してからじゃ。」
頭上からの声に、二人はハッとする。
「そっ、そうよね!早く見つけて封印し直さなくちゃ!」
「あっ、あぁ!早く見つけよう!」
照れからやたらと声の大きい二人を、目玉おやじはやれやれといった表情で見つめていた。

歩き出して10分ほど経った頃、鬼太郎がふと立ち止まった。
「鬼太郎?」
「・・・父さん。」
「うむ、どうやらこの先のようじゃな。」
二人の目線は10mほど先の洞窟に向けられていた。
「じゃあ、あの洞窟に・・・・。」
「あぁ、間違いない。・・・行こう。」
鬼太郎の静かな合図で洞窟へと進む。

洞窟内は暗く、足元は苔でヌルついていた。
そんな中を二人は用心しながら歩いていった。
奥へと足を進めていくと、やがて少し開けた場所に出た。
そして地面には大きく黒い塊が見える。
どうやら夢魔のようだが、鬼太郎たちの侵入にも気づかず呑気に寝ているようだった。
「父さん・・・。」
「うむ。今のうちに捕まえるんじゃ。」
「はいっ。」
小声でそう返事をすると、鬼太郎はちゃんちゃんこを脱ぎ、静かに投げた。
ちゃんちゃんこはみるみる大きく広がり、夢魔の身体を覆いつくす。
「なっ!!??なんだ、これは!!」
「僕だよ、夢魔。」
突然ちゃんちゃんこに締め付けられて驚く夢魔に、鬼太郎は下駄の音を鳴らして近づいていく。
「なっ!?貴様はゲゲゲの鬼太郎!!」
「ネコ娘を傷つけた代償は払ってもらうよ。」
鬼太郎は隻眼に闇を湛え、そう言い放つ。
しかし夢魔はその深い闇に怯みながらも息巻いてみせる。
「フンッ!!傷つけた?本当に傷つけているのはお前じゃないのか?」
「なんだって・・・・?」
「ネコ娘は夢の中で泣いてたんだぜ?お前が冷たいってよ。」
「!!」
「なっ!!ちょっと!!やめてよ!!」
それまで鬼太郎の後ろで見守っていたネコ娘が怒りと恥ずかしさで口を挟む。
「なぁ、ネコ娘。お前本当にこのままでいいのか?
オレならずっと幸せな夢を見せてやれるんだぜ?
夢の中の鬼太郎は優しかっただろう?
お前以外には目もくれないし、お前のことだけを想ってる。
それに比べて目の前にいるコイツはどうだ?」
捲くし立てるようにそう話す夢魔を、ネコ娘はじっと見つめていた。
鬼太郎はそんなネコ娘を見つめていた。
夢魔を見つめるネコ娘の目は揺れていた。
それほどまでに、自分はネコ娘を傷つけていたのか。
「・・・っ!!」
自分に腹が立った。
思わず拳を握り締めた。
しばし辺りを静寂が包んだ。


「・・・・・夢魔、ありがとう。」
最初に口を開いたのはネコ娘だった。
「!?」
その場にいた全員が驚いた。
ネコ娘は夢魔に礼を言ったのだ。
「とっても素敵な夢を見せてくれて、ありがとう。」
もう一度そう言うと、ネコ娘は微笑んだ。
「じゃ・・・じゃぁ・・・・。」
「ネコ・・・娘・・・・?」
期待に満ちた目の夢魔。
そして信じられないといった表情の鬼太郎。
二人に見つめられたネコ娘は続けた。
「・・・確かに夢の中の鬼太郎は素敵だったわ。
だけど、あたしが一緒にいたいのは、ここにいる鬼太郎なの。
だから・・・・。」
「ネコ娘・・・・。」
そう言ったネコ娘の声に迷いはない。
それを聞いて鬼太郎はホッと胸を撫で下ろした。
「夢魔・・・。」
「・・・・・そうかよ!わかった、わかった!ほら、とっとと封印しやがれ!」
少しだけ何かを考えて、夢魔はそう言い放つ。
「本当にいいんだね?」
「いいからさっさとしやがれ!だがな、次に封印が解けたときは容赦しねぇからな!!」
「あぁ・・・、わかった。
・・・・夢魔、ありがとう・・・。」
鬼太郎の最後の言葉にフンと鼻を鳴らした夢魔はそれ以上何も言わなかった。

 

洞窟を出て、夢魔を元の場所に封印し直した3人は、ゲゲゲの森を歩いていた。
空は白んで、鳥たちの声が聞こえる。
鬼太郎の後ろを歩きながら、ネコ娘は先ほどのことを考えていた。
なぜ最後に鬼太郎は、夢魔に「ありがとう」と言ったのか。
聞きたいけれど、なぜか聞けずにいた。
「・・・・おやじさんは?」
口を開いても出てくるのはそんな言葉だけ。
「寝ちゃったよ。」
後ろを振り返るでもなく、鬼太郎はただ短く答えた。
「そう・・・。」
すると鬼太郎がふと立ち止まった。
「?」
そしてゆっくり振り返り、ネコ娘を見つめた。
「・・・きたろ・・・?」
鬼太郎は静かに息を吐いて、
「ネコ娘、これからも一緒にいてくれるかい?」
と、少し恥ずかしそうに切り出した。
「!?」
あまりに唐突な言葉に、ネコ娘は驚きを隠せない。
「・・・・・・。」
鬼太郎はさっきより恥ずかしそうに目線を外している。
そんな鬼太郎の姿がなんだか可愛く見えてしまう。
ふふっと笑ってから、
「一緒にいるわ。ずっと・・・。」
そう笑顔で返した。
「・・・・。」
ネコ娘の声に反応するように顔を上げた鬼太郎は、
朝日に照らされたネコ娘の笑顔に見惚れてしまう。
(・・・キレイだ・・・。)
「・・・鬼太郎?」
何も言わず惚けている鬼太郎を、ネコ娘は不思議そうに見つめた。
「あっ、いや・・・あはは・・・・。」
「ふふっ・・・、変な鬼太郎。」
「はは・・・・。
帰ろう、ネコ娘。」
「うんっ!」

いつか・・・・
いつか素直になれたら・・・・・
君に伝えたい・・・・・

 


 

うわ~~ん!尻つぼみ_| ̄|〇

申し訳ありません^^;;;;

うまいこと仕上げられてない・・・・(TT)

少しでも楽しんでいただけたら幸いです~。

 

以下、拍手お返事です☆

17日 はっちさん

こんばんは^^

お久しぶりですね~^^

見てくださっていたということで、どうもありがとうございます!

更新、ご理解いただけてホッとしております^^;

ssの感想もありがとうございます!!

最後はどうだったでしょうか^^;

ワタルとラビにまで反応してくださって嬉しいです!

結構人気のあるアニメでしたもんね^^

ということははっちさんも同世代なんでしょうかね?^^

拍手&コメント、ありがとうございました!!

 

拍手のみの方もどうもありがとうございます!!


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コメント 1

まいまい

>gyaroさん
こんにちは^^
nice!ありがとうございます~♪
by まいまい (2009-10-19 07:40) 

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